007:サマー/タイム/トラベラー2

サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)

1の評判のわりには2の評判が悪かったので読むのが遅くなった。特に結末の評判が悪かったので。ラストって大事だからねぇ。


で、読了。
えー、なんで評判がわるいんだろ。いや、私が読んだ感想がたまたまそういうのばっかりだった、というだけのことなんだろうな。
悠有が、ああなるってのは物語の最初に明示してあるし。悠有と卓人が簡単にくっついてハッピーエンドてな結末にはならんでしょ、SFで。


まさしく夏の物語。
永遠に続くかと思われる強い日差しの日々。でも夏はいつか終わる。
そう、夏は終わるのだ。終わることがわかっている永遠と思える日々。夏休みってのはそんな感じだった。
いい歳こいて、ZONEのsecret base?君がくれたもの?好きなのもあの夏休みの日々を思い出すからなんだろうな。


ちょっと偏った青春小説とも読めるし、随所に盛り込まれているSF的論議も楽しい。おもしろいと思うのだけれどもなぁ。
この小説のおもしろさをちゃんと解説している人いないかな。


はてな年間100冊読書クラブ007/100