069:マルドゥック・ヴェロシティ 3

マルドゥック・ヴェロシティ 3 (ハヤカワ文庫JA)

マルドゥック・ヴェロシティ 3 (ハヤカワ文庫JA)

流れるような疾走感。マルドゥック・スクランブルに狂喜した者には、まさしくあの体験を再びすることができた書。
ただ、前作の過去のお話でもあり、作品から受ける感じも前作以上のものではないので、本書を読む場合はマルドゥック・スクランブルを読んでいた方がいい。個人的にはすごく好きな作品ですけどね。
結論は既にわかっていて、その結論はけっして希望に満ちあふれたものではない。だが、他に進むべき道もなく、己の破滅を感じながら‘終わり’に向かって突き進んでいく。好きなんだな、こういう話。休み中にスクランブル読み直そうかしらん。