035:アディダスVSプーマ
- 作者: バーバラ・スミット,宮本俊夫
- 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
- 発売日: 2006/05/25
- メディア: 単行本
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知らんことばっかりだったのでおもしろく読めた。
そもそもスポーツは見る専門で、着るものは安さ優先なので、選手が着ている服とか靴のメーカーなんて気にとめてなかった。野球好きなのでミズノは知ってるけど。
正直アディダスとアシックスの区別がついてなかった。アディダスはドイツの会社でアシックスは日本の会社なのね。で経営規模も全然違うと。や、おなじくアで始まってるから……
でもでもPUMAが豹ってのはよく覚えている。なんでだろ。覚えやすかったからかな。でプーマもドイツの会社なのね。さらにアディダスとプーマの創始者は兄弟ときてる*1。そうです、兄弟仲が悪くて別の会社を作ったのです。いいですねー、兄弟で同業種のライバル会社。想像しただけでもわくわくするような地獄絵図が思い描けそうです。
しかし、現実は時として空想よりも恐ろしい。
一応、本の趣旨としてはアディダスVSプーマなのだけど、アディダスを巨大国際企業に成長させたホルスト・ダスラー*2の活躍ぶりに一番ページがさいてある。だっておもしろいんだからしょうがないよな。というより、これを書きたかったんだろうな。
オリンピックやサッカーワールドカップに商業的手法を持ち込み、国際スポーツ界の影の支配者として思うように世界を動かしていく様には唖然とするばかり。クーラーって文明の利器だよなー、なんて部屋でなごんでいる身の私には、ホルストの世界がまったく想像できません。いるんだなー、ホントに。影の支配者って。
はてな年間100冊読書クラブ035/100