030:星を継ぐもの
- 作者: ジェイムズ・P・ホーガン,池央耿
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1980/05/23
- メディア: 文庫
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SF好きです。
SF読みはじめたのは大学からなんですが、今では一番好きなジャンルです。よく、どんな本(ジャンル)読むのと聞かれるのですが、これは困る質問です。自分の中ではSFが一番好きなのですが、実はそれほどSFを読んでいるわけではないのです。*1
海外SFが鬼門なのですね。翻訳物の独特な文体といわゆるハードSFと呼ばれる物。激しく呼んでみたいのだけど、すぐ挫折しました。どうにもこうにも、私の頭ではハードSFについていけないし*2、翻訳物の独特の文体読んでいると五行で即寝です。つねに枕常備です。
んで、さいきん涼宮ハルヒ読んだんですよね。なかなかにおもしろかったです。
それで、あー、と思ってしまったのです。私にとっての(好きなジャンルとしての)SFってのはそんなもんだったのだな、と。
思考実験とか、未知の世界とか実はどーでもいいのです。それはなにかそれっぽい世界観を彩るものでいいんです、SFなんて。
涼宮ハルヒは世界五分前仮説的なSF風味な世界観を有しているけど、それは物語世界を彩るアクセントにしかすぎない。そんなところが気軽で読めたんだろうと思う。
で、結局何が言いたいかというと、私はハードSFが読めませんってな話です。
この星を継ぐものも名作という評は昔から知ってて長らく読もうという気だけもっていた作品のひとつなのですが、どうもハードっぽそうな臭いがするので手を出してきませんでした。
んで、今回何故か手を出したんですね。最近気をやんでいるので何かの間違いだったのでしょう。
でも、読めました。
だから星を継ぐものはハードSFではありません。だって私が読めたんですもの。
だから世の軟弱なSF好きの人。安心してください。星を継ぐものは読めます。さらにおもしろいです。
はてな年間100冊読書クラブ030/100