020:涼宮ハルヒの消失

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

ながらく三巻で止まっていたのですが、アニメ化ということでとりいそぎ世評高き四巻を。

なるほど。世評高いわけがわかりました。
確かに見事な複線張り、難解にみえつつ実はそれほど難解ではない構造。構造構築自体に主眼を置きがちで、その結果内容がぐだぐだになるのがSF小説なわけですが、ラノベという制約でSFはそれっぽい世界演出の道具に成り下がっているので、実にきれいにまとまっています。
有川浩の空の中、続く海の底、図書館戦争ラノベ→一般文芸への進出ということで話題になっているそうなのですが、それは一般文芸とくくられるものがぐだぐだになりすぎて自縄自縛になっちゃっているからなのかなぁ。まあ、それほど小説読んでないんで知らないですけど。

個人的には一巻の憂鬱が一番好きなんですけどね。

はてな年間100冊読書クラブ020/100