015:霧の日にはラノンが視える 4巻

全4巻で解決。最後まで物語りのつっかえることなく終わりました。

絵表紙とか、現代のロンドンに魔法の国の住人が落っこちてきた、みたいな設定からキャラクター主体で長っぽそうな作品になるのかな、というのが1巻を読み始めた頃の感想だった。
ま、そんな感想は1巻を読み終える頃には、本作のしっかりした内容により打ち消えていたけど。
最後まで、きっちりしたプロットの元に、作品世界の生成の謎まできっちりと解くといった親切設計。こういう作品こそ、もっと長く読みたいと思ってしまう。
とにかく土台がしっかりした作品なので、何の違和感もなく作品世界にのめり込めるのですらすらーと読めます。忙しいときでも安心。
おすすめ。