002:黒いスイス

黒いスイス (新潮新書)

黒いスイス (新潮新書)

微妙な本だな、と思う。
スイスってのは永世中立国で、その中立ってのにプラスのイメージがかなりあって、日本では良い国って思われてるんじゃないだろうか。私も、高校時代*1くらいは、かなり良いイメージを持ってたような気がする。
そういった、永世中立国だから良い国なんていう単純な幻想に対しては、意味のあるカウンターなのかもしれないけど。なんというか、本書のスイスへの批判的な目線も、永世中立国だから良い国みたいな軽い立ち位置からの批判じゃないかしらん。

スイスは永世中立国だから良い国、って思っている人には意外なスイスの一面が知ることができて、いい本だとは思います。


はてな年間100冊読書クラブ002/100

*1:世界史は資本論を読破したらしい先生が教えてました